重力濃縮→機械濃縮へ2段濃縮することで、高濃度汚泥を後段の消化槽へ供給します。 2段濃縮時の濃度変動にも適応可能なベルト式の採用により、 安定した汚泥濃度が供給できます。
高温・高濃度消化方式を採用することで、消化槽を増設することなく既存のRC躯体消化槽を利活用しました。 また、消化槽撹拌機は低速型パドル式により、電力の低減を図ると共に、 消化槽内の理想的な完全混合により汚泥の減容化と消化ガス発生量の最大化に寄与します。
通常、嫌気性消化汚泥は難脱水汚泥であり高含水率の脱水ケーキとなりますが、 濃縮部へ無機凝集剤が均一に混合されることにより、低含水率の汚泥ケーキを実現します。
嫌気性消化によって得られた消化ガスをガス貯留タンクに一旦貯留し、発生ガス量に適応した発電出力制御運転を行います。 また、発電で得られる排熱を温水に変換することで、消化槽を間接的に加温します。
焼却設備排煙処理塔(スクラバ)から得られた排熱を有効利用することで消化槽の加温に必要な熱量を補助的に供給します。
消化ガス発電設備の停止または加温熱量不足時に合わせて稼働し消化槽内の汚泥加温に必要な熱量を温水供給することで、 消化槽を間接的に加温します。ヒータの熱料は消化ガスと重油の両方とも可能です。